元々一社目を興したときに、私一人ではなく、関わる人皆で成功したいという思いがありました。そのため、各会社の代表をそれぞれ設けて、皆で豊かになっていこうと頑張っています。G-LOTUS HoldingのLOTUSは「蓮」の意味です。蓮はどんなところに種を蒔かれてもきれいな花を咲かせるそうです。ここにいる私たちは皆国籍が違えど、それぞれの場所できれいな花を咲かせようと弊社の社員が願いを込めて名付けてくれました。日本人も外国人も関係なく、弊社に関わる人や家族が住むところや食べることなど生活に困ることなく、彼らの人生を包括的に支える事業を主に手掛けています。

弊社も10人、20人の規模だった頃は、「今日顔色悪いな」「何か楽しそうだな」と見て分かり、会話をして「今日子供の誕生日なんだ」と知ることができました。人は自分がされたように相手に接するものですから、人から大切にされている人は、人を大切にするものです。ですので、例え企業規模が大きくなっても、関わる人に「あなたは大切です」という思いやりを持てばそれが連鎖していくのではないでしょうか。弊社も人を集めるときは一切広告使っておらず口コミの紹介で集まります。ですので、「一緒に働く？」と声をかける人自身が、光っていることが重要です。その人が楽しそうで、職場でも大事にされているようだったら、伝わるものがあるでしょう。私たちが目指しているのは、「あのネットワークに行きたい」と思われる集団であることです。「あそこの人たちなんかハッピーだよね」「どこでやっているんだろう」「日本なんだ」「日本のなんていう会社なの？」という順番で弊社に興味を持って来ていただけるのが理想ですね。

会社を創業した当初、人を手配してくれる方に、「現場の一人ひとりを愛してください。これが唯一のお願いです。」と言われたことがあります。そのことがずっと頭に残っていて、でも例えばゴミ拾いの作業をしている彼らを見ているだけでは愛するに至るには難しいと思いました。愛するためには、彼らのバックボーンまで見ようと思ったのです。何のために日本に来て、彼自身がどうなったらハッピーで、彼の夢の実現まで今どのくらいの距離にいるのか。ご飯はちゃんと食べているのか、住む所は大丈夫なのか、家族は元気にしているのかどうかまで気にかけてコミュニケーションをします。言葉が通じなくても彼らに伝わる熱量が大切だと思っています。

人を紹介してもらったときに、採用しないということはありません。あなたが連れてくる人だから信じるよ、仲間にするよという姿勢でいます。例えば付き合っている彼女を誰かに紹介して、この彼女は嫌だって言われたら彼女も自分も傷つきますよね？採用側も、不採用の言葉を告げるときは辛いです。でしたら、入社して失敗された方がまだ気は楽ですし、私たちも成長過程ですのでそっちのリスクを取りたいです。その方にこれまでどんな過去があっても、大切なのは、これからどうなりたいのかというところなので、そこを重視して見たいですね。

人に投資をする会社を設立したいです。日本は何かに挑戦して失敗したときに、×をつけられてしまいがちですから、できるだけ×を増やさないようにする文化があります。でも失敗して、また挑戦したら、今度は成功できるかもしれません。何回失敗しても立ち上がる人に私たちはチャンスを提供したいですし、その方が走り続けられる環境を用意したいです。過去よりも未来、これからこうなりたいという方に投資できるような体制をつくっていきたいですね。人と人の繋がりを広げ、皆で挑戦を続けていきます。