2022-3-14

世界のトレンドスポット【サンタモニカピア】

ロサンゼルス市外から西へ25㎞、西海岸に面したサンタモニカビーチ、その中心部にあるのがサンタモニカ ピアだ。海岸から突き出るように作られたウッドデッキ調の巨大な桟橋には遊園地やレストランなどのアミューズメント施設が併設され、周辺の5kmに及ぶビーチと一体になり、西海岸の一大リゾート地を形成している。アメリカ旅行の名所として紹介されることもある、サンタモニカ ピアの魅力を余すところなく紹介したい。

100年以上の歴史を持つ、 サンタモニカ市のシンボル

サンタモニカ ピアは1909年、ビーチに隣接する形で設置された全長約 329mのピア(桟橋)である。遊園地(パシフィックパーク)や水族館、カフェ、ショップなどを有する複合施設で、サンタモニカ市のシンボル的な施設でもある。桟橋は1970年代初め、市から解体命令を受けたが、住民の残したいというキャンペーンが実を結び保存が決定、現在へと続いている。遊園地や水族館、レストランなどの施設が全て桟橋の上にあるのが大きな特徴で、桟橋の先ではのんびりとスポーツフィッシングを楽しむことができる。もちろんレンタルショップが併設されているので、手ぶらで行ってもOKだ。

撮影スポットも満載

サンタモニカ ピアにはフォトジェニックなスポットがいくつもある。夕方のサンセットタイムに眺める夕焼けはいうに及ばず、桟橋周辺のサンタモニカビーチ、ストリートミュージシャンやパフォーマーが集う街並みも絵になる風景だ。また、かつてイリノイ州シカゴからカリフォルニア州ロサンゼルスまでを結んだ大陸横断国道「ルート66」の終着点としても有名で、「End of the Trail」と書かれた終点を示す標識も、観光客のフォトスポットとして人気を集めている。

シーサイドリゾート ならではのグルメも

桟橋や周辺にはグルメスポットも多数存在する。パシフィックフードコート各店で味わえるハンバーガーやピザ、スナックなども魅力的だが、シーサイドリゾートならではのシーフード料理は忘れずに体験したい。映画にも登場した「ババ・ガンプ・シュリンプ」はエビ料理が有名。サンタモニカ ピアの入り口にある老舗レストラン「The Lobster(ザ ロブスター)」ではエビやカニ料理、The Albright(ザ オルブライト)ではクラムチャウダーやシーフードロールが味わえる。サンタモニカビーチの目の前にあり、地元の人も利用するレストラン「Blue Plate Oysterette(ブルー プレート オイスタレット)」では牡蛎料理を中心としたメニューが堪能できる。

歴史的な遊具もある、 遊園地「パシフィック・パーク」

桟橋内の遊園地「パシフィック・パーク」では、14のアトラクションが体験できる。世界で唯一の太陽電池式の観覧車「パシフィックホイール」、スイングする木造船「シードラゴン」、西海岸の景色の中を疾走する「ウエストコースター」、サメ型のクラッシックライド「シャークフレンジー」、高さ44フィートのタワーライド「パシフィックプランジ」など、定番の遊具が楽しめる。特に1916年に製造されたメリーゴーランドはロサンゼルスの歴史的ランドマークとして、米国政府から認定されている貴重な遊具だ。もちろん各遊具とも安全面に配慮した乗車制限を設けている。ほかにもゲームコーナーやショップもあり、遊園地だけでも家族連れが長時間楽しめるようになっている。

水族館も常設、テレビ・映画の ロケ地としても人気

パシフィック・パークを訪れたら、見逃さないようにしたいのが「サンタモニカ ピア水族館」だ。メリーゴーランド下にあり、控えめなロケーションだからだ。西海岸の海に広がる海中の世界を紹介する海洋動物のミュージアムで、来場者が実際に手で触れることのできる展示や各種教育プログラムも提供している。12歳以下の子供は無料、大人もわずか5ドルで楽しむことができる。また、パシフィック・パークは長編映画やテレビ番組、ミュージックビデオといったエンターテインメント作品、テレビコマーシャルや広告の撮影場所としても頻繁に使われている。運が良ければ、クリエイター達の制作現場を目にすることができるかもしれない。

ロスからも近い、 世界一有名な桟橋

サンタモニカ ピアまでの所要時間は、ロサンゼルス国際空港から車でおよそ40分、バスであれば1時間ほど。周辺には駐車場もありレンタカーの利用も可能だ。ロサンゼルスの中心部からも車で50分ほどである。アメリカを代表する観光スポットの一つとして紹介されることもあるサンタモニカ ピア。入口にあるゲートの風景は余りにも有名だ。ロスを訪れる機会があれば、西海岸の雰囲気は味わいたいもの。「世界一有名な桟橋」をぜひ訪れてほしい。

Business Issue Curation