2023-12-22

世界のベストリゾート【ドイツ・ジャンダルメンマルクト_クリスマスマーケット】

クリスマスの1カ月程前から、ヨーロッパの各地で開催されるクリスマスマーケット。広場やショッピング街、教会の庭やお城など各地域の特色は多種多様だ。そんなクリスマスマーケットの本場ドイツ・ジャンダルメンマルクトの街並みを覗いた。

 諸説あるが、クリスマスマーケットは中世のドイツで初めて行われ、それからヨーロッパ各地に広がっていったのだと言われている。実際にドイツ国内で開催されるクリスマスマーケットの数は、都市部だけでも約2,500カ所。国中がクリスマスムード一色に包まれ、人々は「楽しみにしていた季節が来た」と、一斉にマーケット開場へ繰り出すのが人々の日常の一部となっている。
 そんなドイツの首都・ベルリンでは、約50以上に及ぶ特色あるクリスマスマーケットが今年も開催される予定だ。その一つが、ベルリンで最も華やかと評されるジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケットだろう。
 ジャンダルメンマルクト広場は、ドイツ大聖堂やフランス大聖堂、コンツェルトハウスなど、見事な歴史的建造物が建ち並ぶドイツ有数の美しい広場だ。クリスマスマーケット開催時には広場に多くの店が軒を連ね、きらめくライト、祭りのオーナメント、大きなクリスマスツリーなどで美しく彩られる。
 しかし、2022年から広場の改修工事がスタートしており、現在は2024年までの期間限定で、近隣に位置するベーベル広場に開催場所を移転。場所は変わったが、本場ドイツのクリスマスを存分に堪能できる賑わいを見せている。

 同クリスマスマーケットの大きな特色の一つに挙げられるのが、ドイツ伝統の工芸品ブースが数多く出店されているという点だ。実際にブース内では、マイスター制度発祥の地であるドイツならではの卓越した職人たちの技巧を間近で見ることもできる。金細工職人によるジュエリーをはじめ、皮職人による唯一無二の鞄やベルト、彫刻家によって命を吹き込まれたオブジェなど、カテゴリーも多種多様だ。その他にもキャンドルやオーナメント、アート作品などの魅力的な商品が多数販売されており、クリスマスショッピングを楽しむにはこの上ない場所である。
 また、この時期ならではの季節料理を味わうのもマーケットの醍醐味だ。各ブースで提供されるのはブラートヴルストと呼ばれる焼きソーセージをはじめ、マグカップで提供される温かいスパイスワインなど、目移りするほどのメニューが豊富に用意されている。そのほかにも焼き栗や、ジンジャーブレッドクッキーなど、伝統的なドイツのおやつも堪能できるだろう。12月のドイツ・ベルリンは、心華やぐクリスマスをより一層特別なものにしてくれるはずだ。

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